「目の粗いヤスリ」に見えてしかたない。
こすって大体の形には仕上げられるのだが、
良く見てみると細かな傷がたくさん付いている。
学会での人格形成でもそうだ。
何に対しても、白黒をハッキリ付けたがり、
極端な方向にしか行かないようになるのは、
おおまかな形作りしか出来ない、目の粗いヤスリそのもの。
そして、学会で形作られていると思われていた自分は
良く見てみると、細かな心の傷がたくさん出来ている。
ちゃんと磨くヤスリを使っているのだから、
思うように形作られていると本人は思っている。
でも磨いている途中は、ヤスリが邪魔して、表面が見えない。
それが学会のさせている「常に活動させる」戦法だ。
常に磨かせていれば、傷は見えないのだ。
傷はどんどん、増えてゆくのに。
自分の心の傷が、自分の手で見えないなんて、
なんて皮肉で、解決法の無いことだろう。
やっぱり、自分が気が付くしか、方法がないのだ。