シャラポワは9万円だけを手に
父子でアメリカに渡ったと言っていた。
彼女の粘り強さは、そういう限界のところで
頑張った結果なのかもしれない。
私も学会では限界までやったつもりだ。
嫌がられることも引き受けた。
自分を成長させるためだと。
10分時間が空いたら、部員さんへ手紙を書いた。
電車の中ではいつも心で題目を唱えた。
受け持つ地域を活気付ける方法を常に考えた。
どうやったら悩む部員を勇気付けられるのか、
他人事を真剣に考え続けた。
自分が先頭に立って問題解決に努力した。
私は最終的に25年間を学会で過ごし、
「危険な組織に属した」という事では
本当に長期間のムダであった。
根性が付いた所は今でも役に立っているが、
しかしながら人間というもの、忘却の動物であり、
時と共にあれだけの試行錯誤学習も薄れる。
あの時のハングリー精神というか、
前を向いて必死に走った気持ちを
今のこの状態で使うことができたら
どれだけ良い毎日を送ることができるのだろう。
そう思うと、組織での苦い経験も愛でられる。
今は組織時代の様な危険な目標を立てる事はない。
人に迷惑をかけることを無意識にやったりしない。
やりたいことは全てプラスだ。
プラスに力を使えたら、素晴しい事だ。
だからあの時の気持ちを取り戻そうと思う。
あのパワーを、正しい事に使おう。
みんなの役に立つ事に使おう。
私の為になる事に使おう。
やりがいのある仕事に使おう。
力のベクトルは使いよう。